「損切りは早く、利食いは遅く(Cut losses short, let profits run)。このルールを知らない投資家はいない。しかし、実践できる投資家は1%もいない。なぜなら、このルールは人間の本能に真っ向から反するからだ」

人間の本能 vs 最適な行動

人間は損失を確定させることに強烈な痛みを感じる。だから損切りを先延ばしにする。一方、利益が出ると「失うかもしれない」という恐怖が生まれ、早く確定したくなる。結果として、損は大きく、利益は小さくなる。これは進化の過程で組み込まれた本能であり、意志力では克服できない。

— Ed Seykota

行動経済学のプロスペクト理論が示すように、人間は利益の喜びよりも損失の痛みを約2倍強く感じる。このバイアスが「損大利小」の行動パターンを生む。

セイコータの解決策:システム化

セイコータの答えは「意志力に頼るな。システムに任せろ」だ。

  • 逆指値注文: 購入時に必ず損切りの逆指値を設定。到達したら自動的に売却
  • トレーリングストップ: 利益が伸びるにつれて損切りラインを引き上げる。利益を守りながら伸ばせる
  • ポジションサイズの公式: 1回の取引で失っても良い金額を事前に計算し、そこからポジションサイズを逆算
筆者の見立て

「損切りは早く、利食いは遅く」を実践する最も簡単な方法:

  1. 株を買ったら、即座に-10%の逆指値を設定する
  2. 株価が上昇したら、逆指値を直近高値から-10%に引き上げる(トレーリングストップ)
  3. 利益確定の目標価格は設定しない。トレンドが続く限り保有する

SBI証券やマネックス証券で逆指値注文やトレーリングストップが設定可能。一度設定すれば、感情が入る余地がなくなる。

黄金の公式

セイコータのトレーディングの要約:「トレンドに乗り、損を小さく切り、利を大きく伸ばし、ポジションサイズを管理する」。これ以上でも以下でもない。