「水は次の石油だ。世界人口の増加、気候変動、農業の拡大——すべてが水需要を増加させている。しかし、水の供給は地球上で固定されている。需要が増えて供給が増えない資源は、必ず値上がりする」

バーリは2010年代初頭から、水関連資産への投資を進めてきた。

水危機のデータ

世界の淡水は地球上の水の2.5%しかない。そのうち利用可能なのはわずか0.3%だ。2025年までに世界人口の半分が水ストレス地域に住むと国連は予測している。これはサブプライム以上に確実な危機だ。

— Michael Burry

水危機の構造的要因:

  • 世界人口: 80億人(2023年)→ 97億人(2050年予測)
  • 農業用水: 世界の淡水使用の70%を占める
  • 気候変動: 干ばつの頻度と深刻度が増加
  • 地下水の枯渇: カリフォルニア、インド、中国で深刻化

バーリの水投資戦略

バーリは直接「水」を買うのではなく、水に関連する資産に投資する。

  • 農地(水利権付き): カリフォルニアの農地は水利権が最大の価値
  • 水処理技術企業: Xylem、Veolia、Danaher
  • 灌漑技術企業: Lindsay Corporation、The Toro Company
筆者の見立て

水投資は日本の投資家にとって馴染みが薄いが、長期的なメガトレンドとして注目に値する。

投資方法:

  • 水関連ETF: First Trust Water ETF (FIW)、Invesco Water Resources ETF (PHO)
  • 個別株: クボタ(農業機械・水処理)、栗田工業(水処理)、オルガノ(超純水)
  • 日本の水インフラ: 水道管の更新需要は今後30年で巨大な投資機会

日本は水資源に恵まれているが、世界的には水は希少資源だ。水関連技術を持つ日本企業は、グローバルな水危機から恩恵を受ける可能性がある。

バーリの投資スタイル

バーリは「逆張りのテーマ投資家」だ。常に市場が無視している構造的な問題に着目し、その問題が表面化する前にポジションを取る。水投資もサブプライム空売りも、本質は同じ——「数学的に確実な危機に、誰よりも早く備える」ことだ。